2025年度 理事長所信 公益社団法人今治青年会議所
第60代理事長 大澤 広基
2025年度 スローガン
「百錬成鋼 〜次代へ繋ぐために〜」
〜はじめに〜 今治青年会議所は長きにわたり、我らが住み暮らす地域の課題を解決すべく運動を展開してまいりました。積極果敢に運動と活動を展開されました先輩諸氏に敬意を表するとともに、ご理解とご協力を賜りました全ての方に心より御礼申し上げます。
なぜJCをやっているのか。会員数の減少と活動意欲の低下から組織の維持すら危うい状況にある今、人生を豊かにし地域に貢献することを考えるのならば、我々は今一度原点に立ち帰り本質を追求しなければなりません。多様性に富み、目まぐるしく変化する現代社会の中で、本質を追求することこそが唯一の指針になります。メンバー一人ひとりが自身と向き合い、互いに切磋琢磨することで青年会議所の三信条である「奉仕・修練・友情」を体現し、地域にインパクトのある運動を展開してまいりましょう。
〜持続可能な組織づくり〜 現在、会員数の減少やメンバーのモチベーションの低下により組織としての存続が危うい状況にあります。この状況を打開し、持続可能な組織として成長するためには、伝統的な厳粛さと規律を保ちながら、現代のニーズに適応した柔軟な運営が求められます。時代の変化に応じた新しいアプローチと、これまで築いてきた確固たる基盤とのバランスが、今こそ求められています。多様な時代であるからこそ組織の意義や目的を全会員が理解し、一体感をもって活動する必要があります。
また、JAYCEEとしてのトレーニングやリーダーシップ研修を通じて人財の成長を促し、モチベーションを高める取り組みを強化していきましょう。JCをやっている目的と意義、個人の目的と意義が定まれば行動は自然と変わります。今治JCの良き伝統を大切にしながら、新しい挑戦に共に取り組み、地域とともに発展していく持続可能な組織を築いていきましょう。
〜ともに成長し合える同志の獲得〜 地域社会への貢献と持続可能な成長を実現するために、会員拡大が重要な課題となっています。会員がいなければ組織を維持することは難しく、インパクトのある事業の実施も困難になります。私たちが目指すべきは、今治JCが今治市民にとって魅力的で、共に成長し、地域に貢献できる場であることを広く知ってもらい活動を共にしてもらうことです。まず、SNSや地域メディアを活用し、青年会議所の活動や理念を地域に広く発信し、私たちが果たしている役割や影響力を積極的に地域の未来を共に築く同志へ伝えていきましょう。
また、地域社会との連携を深め、各種団体や企業などとの協力を通じて、地域に根ざした活動を続けながら、未来のリーダーとして共に歩む仲間を増やし、組織のさらなる発展を目指しましょう。
〜誇れる郷土のために〜 急激に変化する社会において、私たちが未来を担う子供のため、自らの住み暮らすまちのためにできることは何があるでしょうか。多様な背景や興味を持つ青少年にとってその個性を尊重することは重要です。しかし、それ以上に重要なのは、彼らが地域社会で活躍できる場を提供することです。青少年が自らの個性に自信を持ち、地域で活躍することができないのであれば、今治にこれ以上の発展はないでしょう。また、今治には豊かな文化や伝統、観光資源がありますが、都市化やグローバル化が進む中で、青少年が地元への関心を失いがちであります。これらの資源をどのように次世代に伝え、活用していくかが、今後の地域の発展にとって非常に重要です。今一度地域に目をむけ、青少年と地域が交流する場を創出することで持続可能なまちづくりをしていかなければなりません。地域社会をけん引し、青少年一人ひとりの個性が輝き、郷土に誇りを持てるような地域づくりを目指してまいりましょう。
〜おわりに〜 新しいことに挑戦するということは、高揚感やチャレンジ精神といったプラスの面もあれば、しんどく負荷がかかるというマイナスな面もあります。しかし、行動しなければ何も変わりませんし変えることもできません。その挑戦が成功する、失敗するということはJCにおいては重要ではありません。挑戦する、行動するということに価値があるのです。行動のすべてが経験値。人生には進歩と退歩しかない。我々はJAYCEEとして、地域に根差したリーダーとして、率先して行動を起こし、地域にインパクトのある運動を展開してまいりましょう。我々の起こす運動で、より良い社会のため、より良い未来のため、次代に繋ぐために共に進んでいきましょう。
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