2024年度 理事長所信 公益社団法人今治青年会議所
第59代理事長 吉本 悠太郎
2024年度 スローガン
「Next innovation 〜新時代への一足〜」
〜はじめに〜 2020年に発生し、世界中にパンデミックをもたらした新型コロナウイルス感染症も、約3年の時を経て、2023 年5月にPHEICPHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)を終了しました。しかし、この3年間で生活様式や価値観が急激な変化を遂げ新時代となった今、青年会議所も新時代のリーダーとなるためにイノベーションが必要であります。
この新時代とどう向き合い、どのように乗り越えていくべきなのでしょうか。
まちのため、未来を担うこどもたちの為に、今まで以上に活躍することが求められています。どの時代も歴史を動かし、変えてきたのは若き力であり、若き力をもって変えていくしかありません。青年会議所の理念である「明るい豊かな社会の実現」に向けイノベーションし、新時代への一足を踏み出さなければなりません。
〜伝統の承継とイノベーション〜 新型コロナウイルスの影響や、急速な文明の発展により社会のニーズも急激に変化しています。我々が地域に必要とされる団体であり続けるためには変化に対応し進化を遂げる必要があります。新型コロナウイルスによるパンデミックが終息に向かっている今、現地で顔を合わせることが最良ではありますが、皆が能動的に参加できるようにデジタルツールを活かしつつ、高いモチベーションで参加でき、質の良い学びを得ることのできる新たな設営が重要です。この今治青年会議所の変化点を「今」と捉え、組織を円滑に機能させるためにも再度自身の組織のあり方や存在意義を見直し、熟知する必要があります。諸先輩方が紡いできた伝統と歴史を承継しつつ、新しい価値観を融合することで組織をイノベーションし、次世代に繋げていきましょう。
〜志を同じうする同志の拡大〜 青年会議所において重要な運動の一つに会員拡大があります。組織を未来に向けて持続させるために、毎年新たな仲間を迎え入れ、会員数を増やし、共に運動を行っていく必要があります。
しかし、今治青年会議所のメンバーはこの5年間で30%以上減少し、2024 年度は10 名の卒業予定者がいます。より良い今治を創るには、より良い運動を生み出すことが必要であり、より良い運動を生み出すためには、青年会議所の理念に共感した志を同じうする仲間が必要であります。多くの仲間と共に切磋琢磨し、多様な考えの中で、イノベーションを起こし魅力的な運動を展開していく必要があると考えます。
まずはメンバー一人ひとりが輝く魅力を持ち合わせ、今治青年会議所の魅力や楽しさを再認識しましょう。そして自ら率先して行動し、夢に向かって挑戦し続けましょう。そうしたメンバーの言葉や姿が、まだ見ぬ同志の心に響き、会員拡大へと繋がると確信しています。
〜新時代を生きる力を育む青少年の育成〜 いつの時代も子どもたちは地域の宝であり、未来につながる架け橋です。そして、そんな未来を担う子どもたちは、社会のグローバル化や急速な情報化、技術革新が目覚ましい変化の時代に対応すると同時に、いつ襲いかかってくるかわからない大雨や地震等による大規模な自然災害や、新型ウイルスによる世界中のパンデミックなど、未曾有の事態が多く発生する当たり前が当たり前ではない世の中を、生き抜いていかなければなりません。
日本の青少年は、日々の生活の中で不安や憂鬱を抱えており、諸外国と比べて「自尊感情」が低く、主体的に取り組む人が少ないと言われています。青少年時期に体験活動(自然体験、社会体験、文化的体験)の機会を多く提供し、自らの力で考え、判断し、責任をもって行動する力を持つ青少年の育成が必要です。
子どもたちが主体的に取り組み、正しい知識と行動力を身につけると同時に、他者への思いやりや優しさ、いのちの大切さを学ぶ機会を提供しましょう。そして、この地域に未来を自らの力で切り拓く、生きる力を育んだ人財を増やすことで、明るい未来を創造していきましょう。
〜おわりに〜 いつの時代も青年会議所にしかできない運動があります。現代社会では地球規模の課題が複雑化していますが、57 年間今治の為に活動してきた青年会議所だからこそ、いま社会に求められる先駆的な運動を生み出すことが出来るはずです。
そのためには、伝統と文化を大切にしながらも、新しい時代に対応するために、人も組織もイノベーションしなければなりません。JCはよくスポーツジムに例えられます。ただ在籍しているだけでは成長しません。自ら機会をつかみ、修養に励まなければなりません。メンバー一人ひとりが一足踏み出し修養することで、人と組織がイノベーションし、我々が住み暮らす今治の為、青年会議所にしかできない運動を行ってまいります。
この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ
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